ひがしやま動物病院の日記
2014年10月24日 金曜日
わんちゃんの肛門腺のお話・・・
みなさんこんにちは♪
10月も残り1週間をきりました!!
早いですねぇ~っ笑
さて、早速本題へ(^0^)
今日はワンちゃんの肛門腺のお話です♪
★☆肛門腺とは☆★
肛門の左右(時計に例えれば4時と8時の位置)に
ある一対の袋を肛門嚢(腺)といいますが、
この中に悪臭がする分泌物(液体~ペースト状)が入っています。

この分泌物が「肛門嚢液」、あるいは「肛門腺液」などと呼ばれているものです。
通常、ウンチをする時に肛門腺が圧迫されて、
ウンチと共にこの分泌物が排泄されます。ところが、
生まれつきこの肛門腺が出にくいワンちゃんや、
下痢などによる炎症が原因で排出する穴がふさがってしまっているワンちゃん、
小型犬で自力で出せないワンちゃんの場合は、
肛門腺液が溜まり続けてしまいますので定期的に絞ってあげることが必要です。
分泌物はワンちゃんによって液状であったり、
粘土状であったり、色も薄黄色から黒茶色、灰色と様々です。
★☆肛門腺絞りの目安☆★
個体差もありますが、月一回程度絞ってあげることが必要です。
シャンプーの時などに絞ると、お尻の汚れや臭いをそのまま
洗い流せるのでお勧めです。
大型犬に比べると、小型犬や中型犬、または肥満犬の方が、
肛門腺が溜まりやすいと言われています。
肛門腺がたまってくると、ワンちゃんは気になるため
肛門を舐めたり、お尻を床に擦りつけたり、自分の尾を追いかけたりします。

肛門腺がうまく出ないでどんどんたまり続けてしまうと、
炎症をおこしてしまい化膿しやすくなります。
また、悪化するとお尻の皮膚が破けてしまうこともあります。
このように炎症が起こっている状態を肛門腺炎、
さらに悪化して皮膚が破けると肛門腺破裂と呼んでいます。

コツをつかむと簡単な肛門腺絞りですが、
それまではなかなか上手に出来ないものです。
コツといっても千差万別、ワンちゃんの顔が皆違うように、
肛門腺のある位置もそれぞれ異なります。
また、絞りやすい子もいれば、絞りづらい子もいますし、
中には肛門腺の分泌物が固くて絞ることが難しい場合もあります。
このようなときは獣医さんやトリミングなどで絞ってもらい、
肛門腺絞りのコツを教えてもらっても良いでしょう。
無理せずケアしましょう(^0^)/
それでは今日はこの辺で♪♪
投稿者 ひがしやま動物病院