１．外科手術が適応かの判断

外科とは治療法の一つに過ぎません。
まず、今抱えている問題が外科適応なのか、内科でも対処可能なのかを判断します。
そして、内科と外科のどちらがより治療効果が高いか、どちらがよりリスクが少ないかなどを病状や動物の状態などを考慮し選択します。

２．全身状態の把握、麻酔リスク回避

手術を行う際に全身麻酔が必要になります。全身麻酔の実施は動物の状態によってリスクを伴います。
そのリスクを可能な限り回避する為に、全身麻酔を行う前には必ず検査を実施し、健康状態や病状の把握に努めます。また手術計画（手術の設計図）を作成するため、精密なX線検査が必要になります。

３．手術

安全で迅速な外科手術ができる様、獣医師と動物看護師がチームを組んで対応しています。
整形外科手術では、一般的な手術と異なりフィルムドレープなどを使用した、徹底した滅菌操作が必要になります。動物たちの苦痛の軽減と早期回復のため、手術に際して積極的に疼痛管理（＝痛みのコントロール）を実施しています。